Bitcoin cash(BCH)とは何者なのか? 分裂騒動の真相。

8月1日にビットコインのチェーンが分裂し、新たにビットコインキャッシュが誕生。

 

ニューヨークでのBitcoin採掘関係者、関係企業による合意により一時分裂は避けられたように思われたのですが、ViaBTCというマイニングプール(共同採掘所)の主導により8/1にビットコインキャッシュという新通貨が誕生しました。

なぜ分裂騒動が起きたのか?

分裂騒動の本質を見極めるにはビットコインのシステム背景を知る必要があります。

ビットコインの送金システム

Bitcoinの送金システムは、ブロックとよばれる台帳に送金取引情報が含まれ、採掘者たちが採掘専用コンピューターのパワーを使い取引情報の正当性を照合していきます。この照合作業は非常に高度な計算式(暗号)が含まれるため、未解決のブロックが発生すると世界中の採掘プールが一斉に計算をはじめ、一番早く照合作業を終えた採掘プールに12.5ビットコインと送金手数料が付与される仕組みです。(以前は25ビットコイン、一定ブロックごとに半減期が設けられており、現在は、12.5ビットコイン)

『なぜ個人でも採掘機を買うことができるのに、採掘プールが採掘するのか?』という質問を受けることがよくあります。実は、現在ビットコイン自体の価値高騰により、計算難易度(14日ごとに集まった計算力により調整)が高度に上がってしまったため、1台の採掘機では、たちうちできなくなってしまったのです。そこで何千台、何万台という採掘機のパワーを集めて、採掘しビットコインを山分けしているのです。

 

ビットコインは閉鎖的使われるオープンソース!?

ビッコインのプログラムは誰もが見ることができるオープンソースです。しかし、ビットコインというシステムは限りなくクローズドに近いのです。なぜなら、ビットコインというシステムは、ビットコインのソフトウェアのみで機能するのではなく『関連アプリなどのプログラマー、採掘プール、仮想通貨取引所、決済システム構築会社』というビジネス的要素の強い人たちが中心になり関わることで、一般ビットコインユーザーが便利に利用できるビットコインネットーワーク(P2P)が構築され、成り立っているのです。そこで利害関係が生まれるのは自然な流れではあります。

 

送金容量がいっぱい!!スケーラビリティ問題

昨今、ビットコインの世界的な普及により、送金取引数が爆発的に増え、恒常的に送金遅延が起きておりました。これを解決するためには、プログラムをアップデートする必要があるのです。

□下記の場所でプログラムのインストールが必要。

1.採掘コンピューター (ビットコインの取引計算器)

2.ノード (取引保存コンピューター) 

3.ウォレット (スマホアプリ、PCソフト、クラウドサービス)

まず、全ての採掘コンピューター(もしくはマイニングプールの管理システム)にインストールされなければ、ビットコインのネットワークプログラム更新ができません。マイナーも含め、ソフトアップデートは、最大の関心事項。しかし、ここで大きな意見の相違が発生しました。

 

ビットコインのソフト更新で対立!! ビッグブロック派とサイドチェーン派

 

ビッグブロック派

ビットコインの神様と呼ばれるロジャー・バー氏と最大手マイニング機器製造、採掘プール運営のBitmain社CEOジハン・ウー氏を中心にビックブロック派。

※ビッグブロックとは現在のブロック容量を1MBから増やそうという内容です。

サイドチェーン派

Blockstream社の社員が中心となったBitcoinコアソフト開発メンバーサイドチェーン派(Segwit&ライトニングネットワーク)。

※サイドチェーンとは、現在のブロック容量は変えずに、ビットコインのネットワークの外で情報をやりとりし、ブロックを圧縮しようという内容です。

 

NYA ビットコインの更新は両者の意見をとりいれたSegwit2Xで合意

関係者がニューヨークで行われた会合でSegwit(ブロックに含まれる署名部分を別ネットワークで管理)とブロック容量2MBへの拡張(現在1M)を順にやって行くことで合意した。その結果として、Segwitが2017/8/1から8/24にかけてビットコインネットワークにリリースされた。11月には、2MBへの拡張が予定されている。

 

ビッグブロック派のビットコインキャッシュが誕生

ブロックサイズを8MBに増やしたビットコインキャッシュがViaBTC主導で誕生しました。結果としてSegwitを導入したビットコインチェーンと、ブロック容量を増やしたビットコインキャッシュチェーンに分裂する形となりました。

※ビットコインキャッシュはただのクローンで分裂ではないという意見もあります。

 

しかし、問題の本質はなにも解決していなかった

今回ビッグブロック派が折れるような形で合意したように見えたが、その裏ではビットコインキャッシュの誕生をもくろんでいたのかも知れない。実はビッグブロック派には折れるわけにはいかないビットコインの将来を守るだけの理由があり、サイドチェーン派にも絶対にサイドチェーンを実現したい理由があるのだ。次回よりその背景や今後の展望に迫っていきたいと思う。